10月31日(金)。退院の朝。10時退院なので、朝食の後、荷物の整理をし始める。まだ少し動くだけでとても疲れるし、一人暮らしの私は、家に帰って身の周りのことができるかと、心配ではある。が、入院生活を続けたいとは思わなかった。さらには、この日は金曜日で翌日土曜日~11月3日までは3連休、病院も休日体制になる。主治医もいない、多分リハビリも休み。本当に、いても仕方ないのだ。
入院前の診察で、「1週間後の抜糸までいる人が多いです」とは聞いていた。その際、問題なければ帰っていいんですよね?と確認もしていた。だから、10月31日の退院は予定通りなのだった。
久しぶりに化粧をするため鏡を見て、やはり顔の傷が気になる。術後、目は覚めたがまだ朦朧としている中で、友人が「傷があるよ!」と言われた、あの傷。昨日も一昨日も、鏡を見ながら気にはなっていたが、どうしたものかと考えあぐねて居た。
瘡蓋になっているが、決して小さな傷ではない。右の頬骨のあたりと、口角と耳の間の2か所。上は8mm×5mmくらい、下は6mm×3mmくらいある。表皮が完全に剥離している。
巡回してきた看護師に伝えた。これは記録に残して欲しいと。するとその看護師は一旦下がり、しばらくすると、3名になってやって来た。1人は恐らく師長。もう一人が医療安全と名乗ったように覚えているが記憶が定かでない。その手のトラブルに対応する部署はどこの病院にもある。
医療安全担当らしき看護師が、あれこれ説明し始める。うつぶせの手術であったからこのような傷ができた可能性は完全には否定できないが云々。手術の傷であることを否定はしないが、わからないというような言い方だった。
当方としては、別に訴えたりするつもりはない、ただ明らかに手術前になかった傷が、手術直後に確認されていることを伝えた。そして今日ここで記録に残しておきたい。でないと、傷の治りが悪い、色素沈着してシミのようになったりした際に対応してもらえなくなる。ちゃんと対応してもらえるのかどうかを聞いているだけだと伝えるが、うつ伏せの際の圧迫ではあまりこのようなことはない、などといい、要領を得ない対応が続く。
再度、手術前には傷がなく、麻酔から覚めた際に面会に来ていた人から「顔に傷があるよ」言われたことは間違いないと伝えたところ、「麻酔科で確認してきます」と彼女たちは退室した。
その後戻ってきて、手術終了して仰向けにした際に傷がないことは確認されている、というではないか!だが実際に、覚醒した際に傷を指摘されているのだから、どこかで傷がついているはずである。こちらもだんだんイライラしてきた。対応する必要はあるのだ。
そして、心配なら、ということで皮膚科の受診を提案された。この病院の皮膚科だ。
ではその支払いについては、こちらが持つのか?それはちょっと違うのではないか?とさらに聞くと、また「確認します」。
ここまで読んでいただければ、病院のあまりの対応力のなさが伝わるのではないだろうか。
本当に、何も決められないのだ。彼女たちは、私に対して、一応低姿勢ではあった。私の言うことを否定もしない。だが、とにかく決定できない。恐ろしいまでに何も考えられないのだ。
今から皮膚科外来の受診をしていたら、いったい何時間かかるのだ?
それは困ると伝えると、一応急いでもらうということになった。
そしてまた、しばらく待って(また待つのだ)、看護師が迎えに来た。
そして皮膚科に向かう際に看護師から、出た、あの言葉。
「マスク大丈夫ですか?」
何が大丈夫なのだ?
阿呆か!?
「しません。」と、はっきり答えた。
看護師に付き添われ皮膚科外来へ。待ち時間は20分くらいだったか。女性の医師が簡単に傷を見てプロスタンディン処方しますねと言われ、5分もかからず終了した。
縟瘡などに使う薬なので、いったんはこれで様子を見るしかない。
そしてさらに!
付き添いの病棟看護師が、伝票をそのまま外来に回そうとするのではないか。そんなことしたら、私の会計に乗ってしまうではないか。
「いや、こっちがその支払い持つんですか?そうじゃない話してましたよね?一回会計処理したら取り消すの大変ですよ?」というと、、「あ、分かりました」と言って伝票はそのまま病棟に持ち帰られた。おそらくこの看護師は、私の言葉の意味すら理解していないのではないか?
そしてようやく全てが終了したので、看護師に、皮膚科の受診の会計について再確認したところ、病棟で〇〇先生が処方したので会計は発生しませんと、意味の分からない答えだった。絶対におかしいが、正直、もう疲れていた。
ようやく病棟を出て会計に。
実は、ここでもひと悶着あったのだが、それを説明するためには私の個人情報を開示しないと意味が通じないので、ここには書かないでおく。
ただただ、日本人の能力の劣化に暗澹たる思いばかりが募る。
そして、私は出所した。普段なら大したことないスーツケースもやっぱり重い。しかも雨だった。待っているタクシーに乗り、1㎞もない最寄りの駅を告げた。
運転手さんに、
「近くなのに、すみません。手術して退院するんですよ。」と伝えると、人のいい運転手さんは、そうなんですか、それは大事になさってくださいと、完全な社交辞令に思えない口調で言ってくれた。
単に仕事だからではない、きっと優しい人なんだろうと思った。
電車に乗り、そしてターミナルの駅に着いたところで、ランチ。
ハワイアンカフェに入り、普段は絶対頼まないようなロコモコを食べた(写真)。娑婆に戻ってきたなぁとしみじみした。
入院日記は、これで終わり。
入院生活で目の当たりにした病院の異常性について、また書いていきたいと思います。
長い長い日記を、最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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