4日目:術後2日 シャワーにもコンビニコーヒーにもひと悶着!

10月30日(木)。朝から頭痛がした。麻酔の影響かなと思う。ゆっくりと起き上がり、洗面を済ませて外の様子を伺うが、やっぱり空は少ししか見えない。掃き出し窓は15cmくらいしか開かないようになっているがそれでも開けて外の空気を入れる。

朝食はぶどうパン、りんごジャムに飲み物はジョアだった。添え物の総菜は忘れてしまった。

今日は髪も洗いたい。全身シャワーもなんとかできそうだ。

朝食後、巡回の若い男性看護師に、シャワーをしたいので椅子をお願いしますと伝えた。昨日使った椅子は回収されていたのだ。

するとほどなく、椅子を持ってきてくれた。が、なんとキャスター付きのものだった。腰の手術直後の患者がシャワーに使うのに、適したものかどうか?判断できないのか???

とにかく、頼み事一つがスムーズでない。浴用の椅子などどこの病院にもあるはずなのだが。

「これでなく固定のタイプを持ってきてもらえませんか?」と伝えると、待ってくださいと一旦引いた後、戻ってきて言うには、この階にないので、別の階にあるの借りないといけないから、午後になるかもしれないと。

なぜ椅子一つに午後まで待たないといけないのか?うんざりしたが、「分かりました」と答えるしかない。立ったまたシャワーで髪を洗う自信はない。

意外とすぐに椅子が来た。が、昨日の背もたれ付きの椅子と異なり、いわゆる普通のお風呂椅子。別にいいかと思っていたら、女性の看護師がやってきた。雰囲気的に、先ほどの若い男性看護師よりは上役のようだ。

「シャワーの許可を聞いていません。今日は主治医不在で、別の担当医が外来だから、外来が済むまで待ってください」と言うではないか。

「いや、昨日主治医から直接聞いている」と伝えるが「こちらは聞いてない」と言い返してくる。

もう一度同じことを言うとまた「こっちは聞いていない」とさらに繰り返す。

入浴などの日常生活については、患者それぞれの制限などがあることは私も病院に勤務していたから分かる。しかし主治医の許可が出れば必ず看護記録に残し、申し送りされるはずだ。前日に私はシャワーをしているし、その際椅子も借りている。

さすがに頭にきて「こっちは聞いてるって言うてる!」と語気を強くしたところ、怖気づいたのか、「そうですか」とようやく引き下がった。私は医師だから、強気に出られた。気の弱い患者なら、諦めたのではないか。

やっとシャワーが出来る。月曜日の夕方16時頃以来の洗髪。椅子に座ってだが腰が張ってやりにくかった。髪を洗うのにこんなに苦労するとは思わなかったが、とはいえ、熱いお湯が気持ちがよかった。その際、両足の付け根が楕円形(それぞれ6~7㎝×3~4㎝くらい)に赤くかぶれいているのを発見した。尿道カテーテルのテープかぶれだとすぐにわかったが、痒くなかったのでとりあえず放置することにした。

髪と体を洗い終え、身体を拭いて髪を乾かしているうちに意識がクリアになっていくのが分かった。すっと視界が開ける感じだった。人間らしい感覚がまた一つ戻って来たとでも言おうか。

入院日に来た理学療法士が再びやって来た。理学療法室に移動するという。その際、あのセリフが来た。

「マスクありますか?」

何故、いつも、「ありますか?」なのだろう。「マスクを着用せよ」と言わないところが非常に小賢しく思えたし、不愉快だ。

これ見よがしにため息をつきながらマスクを手に取り、「いつまでこれやるんですかね?」と話を振ってみた。彼は、乾いた笑いで応じた。それしかできないのだろう。私はマスクを顎にずらしたまま、いかにマスクがくだらないかを延々と話してみた。彼もある程度分かってはいるようだが、困惑した笑いをみせながら、「決まりなので」としか言えない。

広いリハビリ室には、その時間は、他に患者は1人しかいなかった。自転車こぎ運動を少しだけと、自宅でやる運動を教わった。

とはいえ、少し体を動かし、さらに生気が戻って来るのを感じる。

病室に戻って来た。熱いコーヒーが飲みたい。外を歩きたい。巡回の男性看護師にコンビニ(病院の地下にある、院内の)に行きたいと伝えたところ。。。。

「何を買いに行くんですか?外での食事については許可が」

など言いだした。私には、行動制限も食事制限もないはずだと伝えると、「確認してきます。今日は主治医の方がいらっしゃらないので担当医は外来中で確認は午後になります」とめちゃくちゃな日本語を使い始めた。

そもそも、翌日退院予定の、生活上何の制限もない患者が、院内のコンビニに行くのに何故そこまで制限されなければならないのか。通常、入院患者に対してはルーチンで主治医が指示リストを入力するのが常だ。入浴や歩行が自立なら、院内外出の制限などあるはずがない。

とはいえ一旦待つことにしたが、しばらくして女性の看護師がやってきて、「コンビニですね。一人で行けますか?」とあっさり出してくれた。

が、その際、彼女は「ブラックコーヒーにしてくださいね」と謎の指示を出した。

何故だ。何故コーヒーの飲み方まで指示されねばならないのだ。病院はここまで狂ってしまったのか。という嘆きを抱えながら、とにもかくにも地下のコンビニに行った。

ホットコーヒーを購入。もちろん砂糖投入!

アイスも食べようか迷ったがとりあえずコーヒーのみ持って外に出て、病院1階のロビーのイートインスペースに。

座って外(と言っても送迎の車が行き交うだけの眺めだが)を眺めながら飲んだ熱いコーヒー。さらに生き返った。人間には熱い飲み物が必要だ。それから少し外を歩いてみた。身体は重いし、腰も痛いが、それでも秋の陽気を浴びて細胞が蘇るのが分かる。外の空気も人間に必要だ。

しかし歩いたことで体温が上がったのか、先ほど発見した脚の付け根のかぶれ部分が痒くなってきた。

戻ると昼食が来ていた。コロッケ2個にゆでたキャベツが添えられている。コロッケは油っこくて、1つと少しで残した。

痒くなっていることを看護師に伝えたところしばらくして代理の医師がやってきた。チラ見だけして、リンデロンを処方しますと言って立ち去った。

昼過ぎ、昨日来てくれた仲間からメッセージがあり、この日も来てくれることになった。有難い。

午後からも散歩に行こうと思い、詰所で外に出たいと伝えると、看護師が顔を見合わせ、明らかに困惑している。病棟の外に出たいというだけで何故ここまで反応するのだろう。

結局、いいですよというのでドアに向かったが、開かない。

詰所に戻り、『ドアを開けてください』というと、また『え?』という反応。そして何人かの看護師で『どうするの?』的なやり取りをしている。

最終的に女性看護師が『院内ですよね?』との確認の上、外に出られた。彼女たちが一体何に対して困惑していたのかは、謎のままだ。

まるで閉鎖病棟のような対応に心底あきれる。

再び地下のコンビニに行き、今後はハーゲンダッツを購入した。そしてまたロビーに。普段、時折買うが、1回に全部は食べないのだ。それを全部食べるとさすがに満腹感が大きかった。

また外を少し歩いてから病棟に戻った。

16時ごろ仲間が訪ねて来てくれて、30分ほどあれこれ話をした。当然シャワーやコーヒーの話もした。

16時半過ぎ、彼女が帰ってから食事までは動画を観たり読書をしたりして過ごした。なるべく横にならないように。

19時ごろ夕食が来て驚いた。

鶏肝の煮つけだった。好きな人にはいいのだろうが、病院食に、このような好き嫌いの別れるメニューを出すか?私は苦手だったので、手を付けなかった。さらに心配だったのは、この鶏肝は、どこ(国)のものなのだろうということだった。。。

そして、3つの重箱みたいな器に3種の総菜、魚の切り身の塩焼き。味が薄くて、塩がないと食べられない。そんなこともあろうかと塩を持参してよかった。ごはんにも塩をかけて食べた。

明日は退院だ。まだ身体は重いし、家のことができるか不安だが、もうこんなところにはいられない。

歯磨きして本を読んだりして21時になっても眠れない。消灯してポッドキャストを聞きながらそのうち眠ったようだった。

この記事を書いた人
Yoko.Tanaka
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